"YOHAN SERFATY(ヨハン・セルファティ)"は自身の名を冠したブランドをフランスにてスタートさせる。その後、2010年にブランド名を現在の"Y/PROJECT(ワイプロジェクト)"に変更し、2012年の秋冬シーズンにはパリファッションウィークでコレクションを発表。ヨハンが作るコレクションは、レザーを素材に使用したものが特徴で、ニュートラルなカラーを用いた上質なウェアを展開していた。またカッティングにも特徴があり、アバンギャルドな印象もあった。しかしながら飛躍間もない2013年に癌で死去してしまったヨハン。そこに後任デザイナーとして"Glenn Martens(グレン・マルタン)"が起用。グレンはベルギー北西部のブルージュに生まれ、建築を学んだ後、アントワープ・ロイヤルアカデミーを首席で卒業。最終学年の途中で、ジャンポール・ゴルチエからオファーを受けてパリへ移住し経験を積む。以降"WEEKDAY(ウィークデイ)"や"HONEST BY BRUNO PIETERS(オネスト・バイ・ブルーノ・ピータース)"など、ヨーロッパブランドのプロジェクトに参加。さらに2017年度の"LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE"にもノミネートされた実績を持っている。彼の作るコレクションは、街から得たインスピレーションが元となっており、地下鉄に乗っている人や街の人々が身に着けているものを観察し製作を進めている。ミステリアスなムード、ジェンダーレスなスタイル、またユニークな素材使いを得意とし、オリジナリティあふれるデザインでファンを集めている。